「身体を使って振っているつもりなのに手打ちになる」
「アイアンの方向性が毎回変わる」
「ドライバーになると腕に力が入ってしまう」
100切りを目指すゴルファーに多いのが、身体の回転と腕の動きがバラバラになってしまうことです。
特にボールを強く打とうとすると、腕や手に力が入り、身体の回転が止まりやすくなります。
ただし、
「手を使ってはいけない」
「腕を使わず身体だけで振る」
という意味ではありません。
ゴルフスイングでは腕も手も使います。
重要なのは、身体・腕・クラブを連動させることです。
今回は、100切りを目指す方におすすめしたい「体で振る感覚」を身につけるドリルを紹介します。
1 手打ちになると何が起こる?
手打ちとは、身体の回転が少なく、腕や手を中心にクラブを動かしている状態です。
手打ちが強くなると、
・フェース向きが毎回変わる
・スイング軌道が安定しない
・ダフリやトップが増える
・左右への曲がりが大きくなる
・力を入れているのに飛ばない
などの問題が起こりやすくなります。
腕や手は身体より小さな筋肉を多く使うため、タイミングに頼ったスイングになりやすいのも特徴です。
調子が良い日は当たる。
しかし翌日は全然当たらない。
このような状態になっている方は、身体と腕の連動を確認してみましょう。
2 まずはクラブを持たずに身体を回す
いきなりボールを打つ必要はありません。
まずクラブを置き、アドレスの姿勢を作ります。
両腕を胸の前でクロスしてください。
その状態から、
胸を右へ向ける
↓
正面へ戻す
↓
胸を左へ向ける
という動きを繰り返します。
このとき、頭を完全に固定する必要はありません。
重要なのは、身体を左右へ大きくスライドさせるのではなく、前傾姿勢を保ちながら回転することです。
10回程度ゆっくり行いましょう。
3 クラブを胸に当てる回転ドリル
次にクラブを胸の前で横向きに持ちます。
両腕でクラブを胸に軽く当て、そのままアドレスの前傾姿勢を作ります。
クラブのシャフトが胸の向きを表します。
そこから、
バックスイング
→ シャフトが右を向く
インパクト
→ シャフトが正面付近
フォロー
→ シャフトが左を向く
という動きを繰り返します。
このドリルを行うと、腕ではなく胸がどれくらい回転しているのかを確認できます。
バックスイングでは胸を右へ、フォローでは胸を左へ向けることを意識しましょう。
4 両脇にタオルを挟んでハーフスイング
次は実際にクラブを持ちます。
おすすめなのが、両脇に小さなタオルを挟むドリルです。
PWや9番アイアンを使用します。
両脇にタオルを軽く挟み、
腰から腰
程度のハーフスイングでボールを打ちます。
目的はタオルを絶対に落とさないことではありません。
タオルを強く挟みすぎると身体が動かなくなってしまいます。
あくまで、
胸・腕・クラブが一緒に動く感覚
を確認するために使用します。
5 右腕と身体の距離を確認する
手打ちになる方は、バックスイングで右肘が身体から大きく離れることがあります。
右脇が極端に開くと、トップからクラブが外側へ下りやすくなります。
バックスイングでは右腕を完全に身体へ固定する必要はありませんが、右脇が大きく開きすぎないようにします。
右肘を自然に曲げながら、身体の回転と一緒にクラブを上げます。
腕でクラブを持ち上げるのではなく、胸を回した結果として腕が動く。
この感覚が重要です。
6 フォローでは両腕を伸ばす
身体を使おうとすると、逆に腕が縮こまってしまう方もいます。
フォローでは身体を回転させながら、両腕を目標方向へ伸ばしていきます。
特に、
・左肘がすぐ曲がる
・左脇が大きく開く
・フォローが小さい
という方は、身体の回転が途中で止まっている可能性があります。
インパクト後も身体を回転させながら、クラブを目標方向へ放り出すようなイメージで振ってみましょう。
腕を無理に伸ばすのではなく、身体の回転によって自然に伸びる状態を目指します。
7 おすすめは「足を揃えた連続素振り」
身体と腕の連動を覚えるためにおすすめなのが、足を揃えた連続素振りです。
両足をほぼ揃えた状態で構えます。
そのまま、
右
↓
左
↓
右
↓
左
とクラブを止めずに連続で振ります。
5〜10往復程度行いましょう。
足を揃えることで大きな体重移動ができなくなるため、身体の回転と腕の動きを合わせやすくなります。
ポイントは、力いっぱい振らないこと。
クラブの重さを感じながら一定のリズムで振ります。
8 ドリルの後に通常スイングを打つ
ドリルだけで練習を終わらせるのではなく、必ず通常のショットにつなげましょう。
例えば、
胸の回転ドリル:10回
↓
タオルハーフスイング:10球
↓
連続素振り:5回
↓
通常ショット:10球
という流れがおすすめです。
通常ショットでは細かいことを考えすぎず、
「胸を右へ向けて、胸を左へ向ける」
くらいのシンプルな意識で振ります。
ドリルで覚えた感覚を実際のスイングにつなげることが重要です。
9 身体を使う=腰を速く回すではない
注意したいのが、
「体で振るなら腰を思い切り回せばいい」
という考え方です。
腰だけを急激に回すと、
下半身
↓
上半身が遅れる
↓
腕が遅れる
↓
フェースが開く
という状態になることがあります。
その結果、プッシュやスライスが出ることもあります。
大切なのは一部分を速く動かすことではありません。
下半身・体幹・腕・クラブを順番に連動させることです。
まずはスピードより、身体と腕が一緒に動く感覚を優先しましょう。
まとめ 100切りには身体と腕の連動が重要
体で振るスイングを作るために、腕や手を使わなくする必要はありません。
重要なのは、
身体だけでもなく、腕だけでもないスイング
を作ることです。
おすすめの練習は、
1 腕を胸の前でクロスして身体を回す
2 クラブを胸に当てて回転を確認する
3 両脇タオルでハーフスイング
4 フォローまで身体を回す
5 足を揃えて連続素振り
6 最後に通常スイングへつなげる
この6つです。
100切りでは、毎回完璧なスイングをする必要はありません。
重要なのは、身体と腕を連動させて大きなミスが出にくいスイングを繰り返すことです。
手打ちが気になる方は、いきなりフルスイングを修正しようとせず、まずはボールを打たない回転ドリルや小さなハーフスイングから始めてみましょう。
身体と腕が一緒に動く感覚が身についてくると、アイアンのミート率だけでなく、ドライバーの方向性や飛距離アップにもつながっていきます。
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